フレア H26(2014)/10 MJ34S
2020.04.18
2020.04.18
リアドア及びリアフェンダの損傷は深く、また、リアドア開口部のフェンダーアーチ部の損傷も大きいためどちらも交換することにしました。
リアバンパーは、側面の損傷は大きくないのですが別事故の後ろ及び右側の損傷を考えるとやはりコスト的にも交換が妥当と考え交換することにしました。
リアフェンダは、部品としては大きなパネルで出てくるのですが、そのおクルマの形状や損傷状況によってどの部分を使用し、どの部分で切開するかは職人のスキルや経験で決まってきます。
自動車のボディは、意外に複雑な3次元の形をしていますので、最終的な仕上がりまで想像しながら切開部分を決めています。
リアフェンダの交換には、鉄板の切断を伴うため溶接が必要になります。そのため火災防止などのための養生も必要になります。
また、切断箇所によってガラスなどの脱着も必要になってくるためどうしても費用が嵩んでしまう要因になっています。
ドア交換は、パネルでの交換になりますので溶接や鈑金などの繊細なものはあまり求められませんが、新品パネルには何も付属してきませんので、全て移植か部品の交換が必要です。
また、塗装も全くされておりませんので、ドアの内側も含めて内外の塗装が必要になってきます。
塗装は、メーカーなどの指定色に対して塗料の混合割合(色の割合)などが決められていて電子量りなどで正確に調合するのですが、実際には経年劣化などで色味が変化してしまっているので、最後の微妙な色味の調整はやはり職人のスキルと経験で調整をして塗る塗料を決めていきます。
リアドアのドアハンドルの上にペタっと貼ってある紙みたいなのが、職人が調色をして試し吹きをした調整中の色見本です。
また、フロントドアとの色味違いを考慮してリアドアに近い部分には、ボカシ塗装といってリアドアからグラデーションになるようにフロントドア部分にも塗装を施していきます。そのためフロントドアのドアハンドルやミラーなどの脱着も必要になってきます。
塗装工程の写真が撮れてなくて残念なのですが、塗装後、組付け、磨き、洗車を終えると作業は完了です。
何事もなかったように修理は完成です。
ご希望によっては、リサイクルパーツの活用などでご予算を抑えた修理も可能ですので、遠慮なくご相談いただければと思います。