スカイライン 34 GT-R
2014.10.27
修理事例
修理事例詳細
1. サビ 腐食 メーカークレーム
何度となく この種類の板金 塗装は こなしてきました
でも 僕の見解では 作りが悪いんです
一事が 万事ではないですが これは メーカークレーム だと思います
ほとんど サビが発生してしまうんです
オーナーの手入れは皆様 完璧に近いのですが
これは 防ぎようがないです
2. 盲点
トランクを ペイントするため Ｒウイングを外した見たら
サビていました なんで？見積もりに入ってないじゃん
そんな事が 頭をよぎりながら しっかり直す その一念で
作業を進めてまいります
3. 開けてびっくり
ハイマウントストップランプを外すと
かなりサビが進行していることがわかります
このまま放置すると 最悪トランク取替にもなりうる
状況でした
4. 下地処理
完全にサビを削り取り 穴が開いている部位は
溶接作業と判断しました
5. 半自動溶接
この作業はパネルが薄いので
電圧 電流のコントロールが重要です
溶接部位にスアナがあると
そこからまたサビが出てしまう
可能性もあるので 慎重に完璧に溶接します
6. 溶接跡
パネルに熱をかけすぎると
ひずみが出てしまうこともあるので
温度管理は重要です
7. 溶接跡
しっかり サビを削り取り
溶接が完了しました
ベルトサンダー溶接部位の表面を研磨してゆきます
8. パテの種類
このパテは アルミの粒子とFRPの繊維が混ざっており
かなり固く 乾燥後の伸縮（やせ）がない材料です
おもに 成形するときに使います
9. 仕上げ
ポリパテ (仕上げ用）で 表面の軽微な
ひずみを修正しています
最終的にはパテの厚みは
1ミリ～２ミリ程度しか残りません
10. 完成
ページの都合上 塗装の工程は省かせていただきましたが
溶接をしっかりすることと 下地処理の重要性に
フォーカスしてみました
表面的には サビが少し出てきているようにしか見えないのですが
削ってみると結構進行していることが多いです
これからも 大事に乗っていただけると幸いです
